まず、differenceと言ってみて下さい。このとき(敢えてカタカナで書くと)「ディファ」と言ってから次のrのために舌の位置をセットする方がもしかしたらいるかもしれません。しかし実際は「ディファ」の最後のところで音を出すとき、すでに舌をrの位置にもっていき[difɚ]のように発音します。そしてそこから舌の位置をそのままで、決してrのために位置を取り直さずに「レント」の部分を発音します。
[difɚ]で舌が適切な位置に引けていればそれが次の「r+母音」を出す際のスタートの位置なのでそのまま音が出せるはずです。しかしそのためにはVol. 20で解説している[ɚ]の音が正しく出せることが必要です。この音は少し難しいですが、どうしてもRにまつわる音を出す際の基本となりますのでマスターして下さい。
個々の音が出せるようになれば、それらを組み合わせて単語、文章を発音する際に無駄のない動きで楽に発音出来るようになります。